2012年11月12日月曜日

No.317 11月12日(月)「GRⅥ」

1970年(昭和45年)11月12日(木)の今日、中区山手にある旧英国総領事館公邸をイギリス館として整備し一般開放しました。地味な洋館ですが、この地「トワンテ山」に建つ渋く良質な「洋館」です。
(残すちから)
山手地区は横浜を代表する景観スポットです。中でも「港の見える丘公園」周辺は、季節を問わず多くの観光者、地元の散策者が訪れる場所です。この「港の見える丘公園」一帯は、地域住民と横浜市が“努力”して創り上げた景観地区です。いい場所は“占領者”が離しません。根岸の森林公園周辺同様、このエリアを公園として保全するには厳しい道程があったようです。
山手地区に“洋館”といえば定番のように思われがちですが、戦後山手地区で保全された洋館は少なく意図的に整備されたものです。
洋館保全に関しては神戸エリアが量的にも質的にも圧倒的しています。(神戸では異人館と表現しています)
神戸異人館マップ
神戸に対し、横浜山手には「(財)緑の協会」が管理している7つの洋館と、民間が公開してる幾つかの洋館が代表的なものです。
数は少ないですが質、周辺環境との一体感は全国でもトップクラスでしょう。
その代表格を(私は)イギリス館だと思っています。

(代表的西洋館)
※解説は割愛します。一部のみ記載。
■イギリス館(英国総領事公邸を譲渡・整備)
 横浜市指定文化財→後半で紹介
■山手111番館(譲渡・整備)
設計者はJ.H.モーガン。
■山手234番館(譲渡・整備)
1989年(平成元年)に横浜市が歴史的景観の保全を目的に取得したもの。外国人向けの共同住宅(アパートメントハウス)として構造が面白い。洋館好きの方必見。
■エリスマン邸(解体・移築・再現)
1925年(大正14年)から1926年(大正15年)にかけて山手町127番地に建設。その後解体・移築・再現。

■ベーリック・ホール(譲渡・整備)
イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として、1930年(昭和5年)にJ.H.モーガンが設計。戦後、2000年(平成12年)まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されていました。
■外交官の家(移築・復元)国の重要文化財
 ※人気度一番

■ブラフ18番館(解体・移築・再現)
元町で製作されていた当時の横浜家具を復元展示しています。

●えの木亭(店舗使用)
 山手234番館と同じ朝香吉蔵の設計
 ここの洋菓子は、業界人もよく来るという逸品。
●岩崎博物館(復元)
●山手資料館(移築)
●ブリキのおもちゃ博物館(改装)
●山手聖公会教会(修復)

(港の見える丘公園エリア整備史)

1962年(昭和37年)港の見える丘公園 開園
 No.129 5月8日 ヒット曲の公園
http://tadkawakita.blogspot.jp/2012/05/no12958.html

1970年(昭和45年)11月イギリス館 会館

1972年(昭和47年)6月フランス山公園 開園
No.175 6月23日 フランス軍港があった丘
http://tadkawakita.blogspot.jp/2012/06/no175623.html

1978年(昭和53年)大佛次郎記念館が開館
 ■大佛次郎記念館
 http://www.yaf.or.jp/facilities/osaragi/
1984年(昭和59年)神奈川県立近代文学館開館
 ■神奈川県立近代文学館
 http://www.kanabun.or.jp/
1999年(平成11年)山手 111番館に再整備
 ■ローズガーデンと山手 111番館
 http://www2.yamate-seiyoukan.org/seiyoukan_details/yamate111/

(イギリス館)
幕末から明治期にイギリスがフランスと並んで駐屯したエリアの一角にあった「旧横浜英国総領事公邸」を整備したもので、山手地区の洋館整備の先駆けとなった歴史的建造物です。
※山の手一帯を英仏が占領するキッカケとなったのが「生麦事件」だそうです。
このエリア一番乗りはフランスで、イギリスは遅れてフランス軍を上回る陣容で「山手」に乗込みます。
この時の部隊名が「第20連隊」で、この名から「トゥエンティ」を「トワンテ」と呼ぶようになり「トワンテ山」と長らく呼ばれていました。

イギリス軍駐屯地跡に、
1937年(昭和12年)上海の大英工部総署により英国総領事公邸が建てられます。
コロニアルスタイルで、当時の英国都市建築を象徴しています。
玄関横には時代を象徴する王冠と、その下には「GR」と「IV(ローマ数字の6)」(ジョージ六世(George VI))との合わせ文字、さらにその下に「1937」の文字を刻んだ銘板が取り付けられています。

この一体が公共空間となったのは比較的最近のことです。
1969年(昭和44年)に横浜市が買収し、翌年市民利用施設として開館しました。
旧英国総領事公邸はイギリス館ですが、旧英国総領事館は現在、横浜市開港資料館旧館です。
コンサートや会議室として利用できますが、
横浜市イギリス館は改修工事が行われるため来年平成25年1月から平成25年3月末まで休館するのでご注意ください。
http://www2.yamate-seiyoukan.org/seiyoukan_details/Igirisukan/

(12月がおすすめ)
山手の洋館群はクリスマス時期がおすすめです。
様々な企画が満載で、夕暮れのイルミネーションがすばらしいです。
詳細は
http://www2.yamate-seiyoukan.org/

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